のあしぐまのぐだぐだ投資日記

株とETFだけじゃ資産が増やせねえ! ので色々やってみます。

なろう風にビジネス本を書いたら、という一例

 さて、もはや30分で書くのが癖になってきてしまいました。悪い習慣もまた習慣ですね。改善しないと。

 ともあれさっそく書いていきましょう。今日は引き続き、気に入った作品について紹介していきますね。

 

 

 

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 世には経営やコンサル関係の本がそれなりに出回っているようですが、「冒険者パーティーの経営を支援します!」は、そもそもコンサルとはどういうものか? ということを私たちに教えてくれる、そんな内容となっています。少なくとも私の認識はそんな感じです。雑な認識ですいません。

 

 そのまま誤解を恐れず雑に説明すると、異世界転移モノです。

 日本では経営コンサルタントをしていた主人公のケンジは、あるときよく分からない理由でファンタジーな世界に迷い込みます。よく分からないまま、泣きそうになりながらもとにかく稼ぐ手段として、怪物を駆除してお金を貰う「冒険者」に就職します。

 

 不安で仕方のないケンジでしたが、働くうちに幸運にも超美人で素直で有能な弓兵のサラと巡り合います。そこでそのまま結ばれて、銭を貯めたらベコ買って農村で慎ましくも幸せな生活を送る予定だったのですが、ちょっとしたミスをした結果、膝に怪我を負ってしまい、呆気なくも冒険者を廃業せざるをえなくなってしまうのです。

 

 ここで現代日本の冷たい夫婦関係なら「ATMじゃなくなったら貴方なんて汚物生産機でしかないじゃない」なんて言いながら早々に見切りをつけるのでしょうが、超美人で素直で有能な弓兵で天使なサラさまは違います。これからどうやって稼ごうかと悩むケンジにあっさりと「あんた金勘定上手いんだから冒険者を手伝ってあげればいいなじゃい」と諭します。天使の啓示に、ケンジは「冒険者パーティーの経営を支援します!」と絶叫しながら異世界でコンサル業を始めるのでした。

 

 みたいな内容です。最新話(3/17現在)ではコンサル業が上手くいったりいかなかったり上手くいきすぎてしまったりして、ねんがんの のうそんせいかつ を てにいれたぞ! みたいになってます。(大嘘)

 

 真面目に書かせてもらえるなら、この作品はファンタジー世界を作品の舞台にしながらも、主人公は常に現実的な手法によって問題を解決していきます。会計、地縁(コネ)、権力、マーケティングブランディング、統計、etc......。

 

 もちろんそれらは「もっとこうする方法があったのでは?」「こういう問題が起きていたかもしれないのでは?」と感想欄を議論させるもとになることも多いですが、それも「ケンジという人間がそこで実際にそういう行動を取った」という錯覚を抱かせるほどにリアリティに満ちているからこそでしょう。もしもリアリティがないほどに魔法的な手段を乱発しているような作品だったら、きっとここまで多くの人に読んでもらえることはなかったのではないでしょうか。いや、たまに現実的な手法の筈なのに魔法使われた気分になりますけど。(素)

 

 また、物語の途中では、超美人で肉付きもよく素直で有能な弓兵でだいたいいつも正しい農村育ちで年齢不詳な大天使サラリエルが主役の『サラちゃんの「こんさる」日記』という外伝作品が挿話されています。こちらはサラちゃんの慈愛がケンジだけでなく多くの人たちを救っていくというハートフルウォーミングなお話なので、ついでに読まれるのもいいかもしれません。サラちゃんが冒険者を救ってるのは嘘じゃないです。

 

 嘘はそれほど言ってないと思いますが、だいたいこんな内容です。なろう系の王道に飽き飽きしている方、ビジネス系の内容に興味がある方、うるせえとにかくその美人のサラとかいう女を見せろという方はぜひご一読を。

 

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 同じ作者さまの作品には「日本の高校生が1万円を稼ごうと思ったら」という、よりビジネスに特化した作品も御座います。あるいはそちらの方がなろうに慣れていない方には向いているかもしれません。そちらを試してからケンジのコンサルを読むのもいいかもしれませんね。